五十肩

五十肩の定義は統一されたものがなく、50歳台を中心にした中高年者に明らかな
外傷なく生じ、痛みと※関節拘縮を主徴候とする病態を五十肩と呼ばれています。
 これまで施術経験でまず施術を行う筋は上腕二頭筋です。この筋が固く短くなると肩関節の可動域が減少してしまいます。日頃、肘を曲げた状態で作業することが多い人は短く固くなりやすいです。例えば、バックを持つ姿勢、パソコン入力、車の運転など長時間、同一姿勢の生活環境の方は固くなりやすいと思います。この筋肉が固くなると手を背中の後ろに動かす動作で痛みがでたり、動かしにくいような症状がでます。
 当院は上腕二頭筋が緊張して硬いまま運動療法を行うと効果があまりでないのでまずは上腕二頭筋の筋膜リリースを行い硬さを改善してから施術します。
肩関節を動かす骨は主に肩甲骨、鎖骨、上腕骨になりますのでこれらがスムーズに動くよう筋膜、筋肉、関節包にアプローチしていきます。指先-手首-肘-肩-首の順番に牽引、ストレッチ、運動療法、筋膜リリースを組み合わせて施術していきます。首から指先の流れを整えることが大切になってきます。
肩の狭い範囲の原因は上記ですが全体的にみると不良姿勢(猫背)があります。猫背であると肩周りの筋に負担がかかり固さに繋がりますので猫背を改善すると比較的早く症状が改善することが多いです。セルフ療法と通院をあわせて行うことで根本改善します。
五十肩になる前に肩の痛み動きの重さなど不調のサインがありましたら早めの治療をお勧めします。

施術方法
 上腕二頭筋・腕橈骨筋の筋膜リリース、MP関節、肘関節の牽引、0ポジション牽引
前鋸筋のストレッチ、関節包ストレッチ、鎖骨調整法、斜角筋隙調整法
 猫背調整法、無血刺絡法(脳-脊髄-肩パート)、PNF調整法、足施術
 セルフ療法、ツボ療法